P.F.ドラッカー『経営者の条件』①

“マネジメントの父”と呼ばれるP.F.ドラッカー(1909-2005)の名著『経営者の条件』<ダイヤモンド社>より名語録をご紹介していきます。【第1弾】

“そもそも自分をマネジメントできない者が、部下や同僚をマネジメントできるはずがない。ほかの人間をマネジメントすることは、主として、自分が模範となることによって行うことができる”

“成果をあげている者はみな、成果をあげる力を努力して身につけてきている。そして彼らのすべてが、日常の実践によって、成果をあげることを習慣にしてしまっている”

“現代社会が機能し、成果をあげ、さらには生き残れるかどうかは、組織に働くエグゼクティブが成果をあげられるかどうかにかかっている。成果をあげるエグゼクティブは、ますます現代社会における主要な資源となるつつある”

“知力や想像力や知識と、成果をあげることとの間には、ほとんど関係はない。それらの資質を成果に結びつけるには、成果をあげるための能力が必要である。知力や想像力や知識は、成果の限界を設定するだけである”

“知識労働者を直接あるいは細部にわたって監督することはできない。助力を与えることができるだけである。知識労働者は、自らを監督しなければならない

“知識労働は、量によって規定されるものではない。コストによって規定されるものでもない。成果によって規定される。そして、部下の数や、管理的な仕事の大きさは、知識労働の内容を知る手がかりとはならない”

“組織の内部には、成果は存在しない。すべての成果は、外部の世界にある。例えば、顧客が、製品やサービスを購入し、企業の努力やコストを、収入や利益に変えてくれるからこそ、企業は成果をあげることができる。”

組織の内部に生ずるものは、努力とコストだけである。企業にはプロフィットセンターがあるかのごとくいわれるが、単なる修辞に過ぎない。企業には「努力センター」があるだけである”

人間が少ないほど、組織が小さいほど、そして組織内の活動が少ないほど、外部環境への奉仕という組織にとっての唯一の存在理由からして、組織はより完全に近づく

“エグゼクティブは、外部の現実世界に直接触れるべく、特別の努力を払わないかぎり、ますます組織の内部に焦点を当てることとなる。しかも、地位が上がるほど、外部の出来事より、内部の問題に注意が向く