経営の名語録(5)

有りて施さざれば、窮して与えらるることなし” 『荀子』より

コロナウィルスという大きな脅威の前に己の無力さを痛感する日々の中で、よく頭に浮かんでくるのがこの言葉です。

施す”とは一体どういうことでしょうか?私なりに定義してみました。

自分が持っているものや自分ができることを、それを必要としている人々に対して、心を込めて捧げること』

こう考えると、施すという行為は思った以上の広がりがあることに気づきます。自分に当てはめれば、経営者の苦悩に真摯かつ冷静に寄り添うこと、ブログで今この瞬間に知ってほしい情報を発信すること、子供たちに学ぶ楽しさを教えることや希望に満ちた未来を語ってあげることなどです。

皆さんは誰に、何を、施しますか?

人間一人では大それたことはできませんが、それぞれが今与えられている一隅をしっかりと照らして、施し合えば(お家にいることも施すことにつながります)、この難局は必ず打開できるはずです。受け取ることばかりを考えて、後々とんでもない悲劇が起こることだけは避けたいものです。