経営の名語録(9)

私が知遇を得た偉大な指導者にほぼ共通している事実は、彼らが偉大な読書家だったことである。読書は精神を広くし鍛えるだけでなく、頭を鍛え、その働きを促す” リチャード・ニクソン著 『指導者とは』より

行動制限が続いているこの時期、運動不足の解消と同時に読書不足の解消にも取り組んでみてはいかがでしょうか?TVやネットを漫然と1時間視聴することと、良書に1時間向き合うこと。物理的には同じ1時間でもその密度や豊かさには雲泥の差があります。

読書をするといいことがたくさん起きます。その一つに語彙が豊富になることがあります。語彙が豊富な人は、自分の思いや考えを的確に表現することができますし、ビジネスで重要な“刺さる言葉”を生み出すこともできます。反対に語彙が貧弱な人は、相手に自分の思いを意図した通りに伝えることができず、イライラ・モヤモヤがつのり、自分だけでなく周囲の生産性まで落としてしまいます。

テレワークが加速すればするほど、語彙が豊富な人の存在感が増すことは目に見えています。だからこそ今から読書によって語彙力を鍛錬していく必要があるのです。

それでは、どんな本を読むべきなのでしょうか?本日は「自分の存在意義について深く考えながら語彙力が鍛えられる本」を3冊ご紹介したいと思います。

『代表的日本人』 内村鑑三著 岩波文庫

『修身教授録』 森信三著 致知選書

『自省録』 マルクス・アウレリウス著 岩波文庫

いずれも“朝に道を聞けば、夕べに死すとも可なり”という表現がぴったりな気迫あふれる本です。背筋を伸ばしてお読みいただくことをお勧めします。